目をつむるのは

たとえば食事。糖尿病などで食事制限のある人には、医務として注意を出さなければい けない。そうでなければ看護婦がいる意味がない。だが時には本人と話し合ったうえで、 目をつぶったふりをすることもあるという。  入所者の中には寝たきりの人もいる。急激に体調を崩して入院する人も後を絶たない。しかし工藤さんは「急性期の処置が終わったら、なるべく早く帰してほしい」と思ってい じよ〈そう る。退院してくると、静癒(床ずれ)ができていたりするからだ。「施設ではきめ細かく人を見ることができます。蒔癒が治ったときの喜びなどは、この 仕事ならではのものでしょう。みなさん、家族のようなものですから」。今までは介護と看護が混同されていた部分が少なくなかったが、今後は互いに専門性を高めながら、協力体制を広げていくものと考えられている。 「施設を希望する看護婦志望者には、いろいろな科目を経験してきでほしい。入所者は内科、眼科、歯科、精神科、外科などあらゆる分野の病気を抱えています。総合病院などで幅広く勉強して、人生もたくさん味わって、それから施設に来たほうがいいと私は思います。施設の看護職というと安易に考える人がいるようですが、それは大きな間違い。簡単には考えてほしくないですね。それから自分で心身の健康をコントロールできること、家庭円満を維持することは大切な能力のひとつです。自分に余裕がなくなったら必ずお年寄りのケアに穴があきます」

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